2012年5月8日火曜日

元素記号と「悪法も法なり」

今朝のSHRのことである。我が1組はなんか熱気が充満していた。みんなワイワイと語り合っている。雑談というより、質問をし合っているという感じ。1人で熱心になんか書いている者もいる。また自信満々でニコニコ笑っている者もいた。「なんや?」と黒板を見ると、誰が書いたのか、黄色のチョークで、元素記号が順番に書かれていた。聞くと、1時間目の化学基礎で、元素記号の小テストがあるらしい。ははは。それでみんなで勉強していたのだった。挨拶をびしっとしてから、最小限の連絡をすませた。必死で勉強しているので、終わりのSHRで連絡しても間に合うものはパスしてあげた。「続けてええぞ。」というと、またまたいくつかの集合体が生まれ、質問をし合っていた。

満点でなかった者は、放課後居残りになるらしい。化学で、元素記号をマスターできなければ、英語でアルファベットが書けないのに等しい。当然だ。終わりのSHRでは、やはり何人かダメだったようで「化学教室に行ってきます。サヨナラ。」と走っていった。理科が苦手組、頑張れよっ。

新1年生はカリキュラムの変更で、理科が2教科に別れた。化学基礎と物理基礎。理科の先生方から、その学習内容の高度さ、数学との連携など、だいぶ脅されている。仕方ないこととはいえ、留年が増えるのではないかと予想されている。何故かと言うと、本校では(大抵の高校がそうだが…)3科目もしくは8単位欠点をとると原級留置になるのだ。理科と数学が苦手で…となると、一気に3教科となりレッドゾーンに突入である。急に心配になってきたぞ。

愚痴を言っても仕方のないことだ。激励するしかない。「悪法も法なり」というソクラテスのコトバを教えたばかりだ。新カリキュラムが、決して悪法だとは思わないが、とんでもない悪法が条例化しそうだったと報道されている。科学的根拠のない教育に関する条例だ。悪法が成立する前に保護者から反発を受け撤回したらしい。さしずめ「悪法は悪法なり」。というところか。

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