World Mapper 穀物の輸出 アフリカはこんな姿に。 |
インフラなどの社会資本を整備することも必要だが、民間資本がアフリカに投資し、ビジネスが活性化することは決して悪いことではない。
具体的には、現在最も食糧不足が深刻なのはサヘル地域であるのだが、この地域は地力が低い。しかも、ニジェール川の水資源問題で揺れている。以前、アフリカで緑の革命は可能か?と考えてみたが、かなり難しい問題がある。水が少ないうえに、土壌改善から始める必要があるのだが、それが本当に良いことなのか?と問われると、うーんと唸らずにはおれないのだ。「貧困問題のシンプルな解き方」(11年7月18日・21日付ブログ参照)にあるように、ドリップ灌漑という方法もあるが、これを現地で資金補助(援助ではない。補助である。)する方がはるかに有意義なような気がする。
食糧不足を補う農業ビジネス=穀物栽培ということになれば、私にはそんなに儲かるビジネスだとは思わないのだ。先進国のビジネスとなれば、広大な土地の購入に加え、効率重視の機械化が行われるような気がする。どうも、アフリカには似合わない。そう思ってしまうのだ。アフリカの各地域には、伝統に根ざしたエコで、長期的に見れば効率的な工夫が施された農業が行われていることを、京大の公開講座で数多く学んだ。
先進国の農業ビジネスの方法論が必ずしも「正義」であり「普遍」であると信じるのは勝手だが、ある意味「傲慢」である。日本は、この論議に簡単に乗るべきではない。JICAがブラジルで成功した農法をアフリカに移植する試みを進めていることを私は聞いているが、JICAは焦らずあくまで現地の状況をよくリサーチして慎重に進めている。「アフリカに学ぶ」という姿勢、パートナーシップの原点に立って進めて欲しいと思うのだ。
欧米的外科手術的な方策が、必ずしも「正義」ではない。日本はアフリカの開発協力では決して無知ではない。今こそこれまでのスキルをもとにG8を主導すべきではないだろうか。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120517/k10015174091000.html
ブータンでの西岡京治さんみたいな支援ができれば最高ですね
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