2012年3月29日木曜日

キルロイ伝説

代表的な落書きはこんな感じ
向井万紀男さんの『謎の1セント硬貨』の話をどうしても書きたくなった。アメリカの超有名な落書きの話である。第二次世界大戦中に、アメリカ兵が「KILROY WAS HERE」と様々な所に落書きしたそうな。オクラホマ州の田舎町のガソリンスタンドのトイレで、この有名な落書きを見つけた著者は、この落書きをめぐる「伝説」にのめり込んでいくのである。最も有名な伝説では、このキルロイというのは人名(アイルランド系の名前らしい)で、ボストンの造船所のリベット作業の検査官で、軍艦に打たれたリベットの数を数えるという仕事をいていた。確認のために各部位にAというような簡単なマークをつけていたのだが、リベット工たちはそれを消してまた数えさせるようなズルをしたようだ。リベットを打った数で賃金が決まるらしい。これに気付いたキルロイは、「KILROY WAS HERE」と書くようにした。リベット工たちも、これは消せなかった。で、ボストンから軍艦が世界中に出航し、これを見たアメリカ兵たちが面白がって、ヨーロッパで同じ落書きをしたというものだ。

おまけの画像です。
この話は、向井さんによって、かなりパラノに展開していく。その拡がりが無茶苦茶面白い。さすがにこれ以上はブログで紹介しにくいのだった。

私自身は落書きという行為自体好きではないが、この落書きは、ちょっとユーモラスで興味深いと思う。

ところで、この落書きのセンテンス、本校の英語のウー先生(本校のチーム・ブーフーウー:昨年6月24日付ブログ参照)は、知っていた。ちなみに昨日のブログで登場した内田樹さんの事も知っていた。さすが京大出身である。こういう会話が弾むのは実に嬉しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿