2012年3月2日金曜日

ニジェールが世界No1

ニジェールの母子たち
WEB R25に面白い記事が載っていた。WHOによる保健統計2011によると、世界で最も出生率が高いのはニジェールだという。女性1人あたりが生む子供の数で示すと「7.1人」となる。第二位はアフガニスタンで「6.6人」、三位はソマリアは「6.5人」だという。最貧国が上位であることが一目瞭然である。

…人間の安全保障という観点から見ると、乳幼児死亡率が高いが故の出生率の高さだといわれているわけだが、最近、近現代史などの本を読むたび、こういう人間の安全保障の問題も、デモクレイジーの問題も、戦前の日本とあまりかわらない、もっと言えば欧米先進国の19世紀から20世紀初めともあまりかわらないと思うのである。

…意外に我々が普遍的と考えている近代化の諸概念というのは最近の変化なわけで、欧米諸国が日本などが「上から目線」で途上国の現状を論ずる姿に違和感さえ感じるのである。1947年の日本のベビーブームでは「4.5人」で、現在のカメルーン、コートジボワールなみだったという。地球市民は、こういう当たり前の事実を知らなくてはいけない。地球市民を育みたいと考えている私としては、それを生徒に伝えなければならないと思う次第。

ちなみに現在の日本は「1.3人」だそうである。人口は将来、国力に大きく響く。諸行無常。アフリカの人間の安全保障の進展によって、世界は大きく変わるはずだ。

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