2012年3月25日日曜日

ピーター会とマリのクーデター

昨夜は、JICAの教員派遣旅行で共にケニアに行った『ピーター会』の集まりがあった。仲間の某先生に祝い事があったからである。いやあ、楽しかった。今回も在阪メンバーに加え、静岡、石川、和歌山の先生方も駆けつけて来られて、阪神の金本選手のお好み焼き店でワイワイやっていたのだった。お祝いの内容に関しては、個人情報であるので詳しく書きたいが、書けない。(笑)ただ阪急電車は、映画になるほどの路線だということである。なんのこっちゃ。(笑)さらに、この3月の大阪の話題も大いに盛り上がった。この詳細も、書きたいが、これまた様々な制約があって書けない。ただ他府県の同業者にはその危機感は伝わったように思う。遠くからわざわざありがとう。

危機感といえば、西アフリカの「マリ」が大変である。去る21日に、クーデターが起こったようである。日経などの新聞社や海外メディアなどの情報を総合すると、だいたい以下のような話らしい。

以前、このブログで(本年2月8日付参照)も書いたが、トゥアレグ人のMNLAと戦っていた政府軍兵士が、武器弾薬不足で多くの犠牲を出していたらしい。首都バマコ郊外の軍事キャンプに国防大臣が行ったところ、兵士たちの不満に対し色良い返事をしなかったらしい。これに激怒した政府軍がバマコに進軍、国営放送局を占拠し、大統領府では激しい銃撃戦となったということで、トゥーレ大統領は無事脱出したようである。このトゥーレ大統領は、軍人出身ながら民主主義の戦士と呼ばれ、児童基金の設置などの実績をあげている。しかし、トゥーレ大統領は、政党を組織せず無所属で大統領選挙を2度勝ち抜いたのだが、多数の政党の連合政権であり、政府軍からすれば『無能な政府』だということなのだろう。リーダーは良い人柄で人望があっても、反乱軍は抑えられない、ということか。領土が保全されたら、民政に移行すると反乱軍は言っているようだが…。

AU(アフリカ連合)は、マリのAUへの加盟資格を停止した。隣国の西アフリカ諸国経済共同体も、南アも、アメリカも反乱軍を非難している。

マリの民主主義はなかなかのものだったようだが、暴力の前には脆弱さを露呈したわけだ。かといって、AUも旧宗主国フランスをはじめ、先進国もアルカイーダにつながるMNLAを掃討する余裕もない。ほんと、『国家』とは何かをあらためて考えさせられるのである。

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