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| https://note.com/furafura_yuki/n/n63ac31a6ec31 |
言うまでもなく「冷戦」は、いわゆるWWⅡ以後、およそソ連の崩壊した1990年代初頭まで使われた、資本主義・民主主義の西側諸国と社会主義の東側諸国の対立構造を示す語彙である。東欧や中国だけでなく、アジア・アフリカ諸国やラテンアメリカでも、社会主義を標榜する国家が増え、全世界的に二極化していた時代といっていいだろう。
ソ連崩壊後は、東欧諸国は西側に合流した。CISという旧ソ連の国々のくくりも、かなり希薄になった。現在、社会主義を標榜し、資本主主義を排除しているのは、キューバくらいではないかと私は感じている。北朝鮮は社会主義と言うより金王朝であるし、中国やベトナムは開放政策やドイモイ政策で資本主義の導入を積極的に行っている修正社会主義国家である。
その社会主義国家らしい社会主義国家・キューバは、例のベネズエラの石油が遮断されて窮地に陥っている。キューバの産業構造はサトウキビくらいで、ソ連が主導していた経済共同体コメコン時代は、供給の一角を占めていたが、コメンコンが破綻して以降は、アメリカの経済封鎖でさらに厳しい状況になっていた。キューバ兵の派遣と引き換えにロシアや中国などの支援で生きながらえてきたといって良い。そのロシアがウクライナ紛争で急激に経済的に行き詰まっており、キューバへの支援も滞っている。カストロ以来の社会主義政権は風前の灯と言っていいだろう。
一方、パナマ運河の東西の港湾を抑えていた香港(というかバックには中国)企業に対し、パナマの最高裁が、運営権について無効だという裁定を行った。香港企業はアメリカの圧力に屈して、売却する方針だったようだが、それさえも叶わない。中国の経済力の衰えが露呈している現在、世界各地で反中の動きが活発化している。
「冷戦2.0」の構造は、アメリカの覇権に異を唱える国々、中国とロシア、イランなどを経済的・軍事的に締め上げるというものある。一時期、BRICSの共通通貨を作成し、世界標準のドル決済から離れようとしていたし、今も当事国の通貨で貿易を行っている。(注:イランもBRICSに加盟している。インドや南アはかなり微妙な立場にある。)
ヨーロッパ諸国は必ずしもアメリカの「冷戦2.0」に同調しているわけではない。ただ、最近のEUの動きで、ウクライナの来年1月のEU加盟を促進しようという動きがあるようだ。全加盟国の賛同が必要だが、ハンガリーが反対しているので、多数決にルール変更しようとする動きがあるとのこと。EUにウクライナが加盟すれば、NATO同様の集団自衛権が稼働し、EU諸国がロシアに参戦することになるだろう。
ロシアは経済的にも軍事的にもかなり疲弊しており、中国も同様、かつての勢いはない。アメリカは、この機を逃さず、あらゆる手段で締め付けていくのだろう。力によるパクス・アメリカーナの復活である。たしかに今の国際情勢は「冷戦2.0」という語彙で表現できなくもないな、と思われる。この是非を問うとすれば、SDGsの”Leave No One Behind”(誰ひとり取り残さない)の視点で見るべきである。アメリカが打倒しようとしている諸国の多くの国民が”取り残されている”という状況から脱するならば、それは是であろう、と私は思う。



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