2023年2月24日金曜日

「男の美学」

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新カント学派が広めた語彙に「真善美」というのがある。以前勤務していたI工業高校の校歌にも登場する。♪くめども尽きぬ真善美~。学問的科学的な真理、倫理的な善、そして美。古代では、善と美は組み合わさっていたのだが、カントが判断力批判で美を分離し、考察した故である。

I工業高校の我がクラスの卒業写真集のクラスページには、「男の美学」というタイトルを入れた。(こう書くとジェンダーに引っかかりそうだが、当時我がクラスは男子のみだったので…。当然女の美学もあると思う。)各人の写真のコラージュと自分の美学を四字熟語で表現したものを合わせたのだ。まあ、「焼肉定食」といった関西的なボケで自分を表現した生徒もいたが…。(笑)

私は、こういう自分の美学を大切にしたいと思っている。今回久しぶりにそういう場面した。3月1日に三崎高校の卒業式があって、出席する準備をしてきた。伊予鉄バスの予約もしていたのだが、ある事情から断念、今日予約を解約した。とやかく言わないのが私の美学である。愚痴は全てを殺す。何より美しくない。飲み込んでしまうのが美学である。

これは総括的人生論にとっても重要なことであると私は思う。自分らしく生きるというのは、そういう譲れない美学を持つことかもしれない。

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