2022年2月27日日曜日

アフリカから見たウクライナ

https://www.cnn.co.jp/world/35183953.html
先日16日に、ブルキナファソのクーデターを主導したダミダ中佐(名がポール=パウロで始まっているので、彼はキリスト教徒であると思われる。)が大統領に就任した。その直後の21日に、南西部のポニ県(コートジボワールやガーナ都の国境に近い)の金鉱山で大爆発があり約60人が死亡100人以上が重軽傷を負ったというニュースが流れた。金の処理に使う化学薬品によるものという話が出ているが、完全文系の私にはどういうものか検索してもわからなかった。今や、ブルキナファソは金産出量でアフリカ5位にまで伸びてきているのだが、産業のない国ゆえ、150万人もの人が同様の中小の金鉱山で働いている。

イギリスの開発経済学のポール・コリアーは、デモクレイジー打破のためのクーデターを是認している。それは、国民のために必要ならやむなしという話である。新大統領には、このような惨事がまた起こらないように努めてもらいたい。私の知っているブルキナファソの教育官僚は実に有能だった。経済を学んでいた大学生も真剣に国を憂いていた。国の宝は、何より人材である。クーデターの最大の理由である、北部からのテロに備えることも重要だが、民生にも力を入れて欲しいところだ。

さて、今ロシア・ウクライナの情報が入り乱れていて、欧米がSWIFTをロシアに対して停止するというニュースが流れていて、もしこれが本当なら大変なことになると私は思う。

そんな中で、国連の安全保障理事会でケニアの国連大使が「ど正論」を主張していた。「我々の国境は我々自身が引いたものではなく、遠く離れた植民地本国のロンドン、パリ、リスボンで引かれたものだ。いにしえの国々への配慮もなく、彼らは引き裂いた。(1963年にケニアは独立したが)代わりに、我々は継承した国境線で妥協することで合意したが、今も大陸規模での政治・経済・法的統合を追求している。危険な懐古の情を抱えたまま、歴史への逆行のように見える国づくりよりはむしろ、我々は多くの国々、そして人々の誰もがこれまで知らなかったような偉大なものへ目を向けることを選んだ。倒壊したり手を退いたりした帝国から形成された全ての国家は、近隣国家の人々との統合を切望する人々を国内に抱えているろ思う。これは当たり前のことで理解できる。結局のところ,同胞と一緒になったり、共通を持ったりすることを望まない者がいるだろうか。だが、ケニアは、そのような望み方を力によって追求することを拒否する。新たな形態の支配と抑圧に我々を突き落とさない方法で、我々は死んだ帝国の名残からの回復を完遂しなければならない。」

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