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その「プロトン」の株式を、中国の吉利という自動車企業が49.9%取得することになったらしい。(日経5月25日付11面)この吉利という自動車会社は、冷蔵庫の部品メーカーからたたき上げの創業者の力で民営の自動車会社に変身したらしい。中国国内でこそ76万台を販売しているが、対外的にはほとんど無名(輸出は2万台ほど)。今回の出資でプロトンの所有するイギリスの「ロータス」の株式51%も取得するらしい。これも株式取得の大きな背景とも言われている。吉利が東南アジアとヨーロッパへの市場拡大をめざしていることは間違いない。この吉利、スウェーデンのボルボの技術も手に入れているらしく、「プロトン」の親方・政府という体質を変えて立て直しを図れるか?というところに注目が集まるわけだ。
私は、マレーシアに来て国産車があるというのさえ知らなかった。マハティールの慧眼はたいしたものだと思う。しかし肝いりの「プロトン」が半分中国企業化したわけで、ここでも「マハティールの涙」ということか。F1のマレーシア開催も今年で終わるそうで、高齢の元首相にとっては、ダブル・ショックだろうと思う。
ただ、日経の記事中にもあったけれど、マレーシアには技術力のある部品の下請け企業が少ないそうだ。自動車産業はまさに技術と生産性の集積がものを言う世界である。頑張っているもうひとつの国産自動車会社「プルドゥア」も同じような悩みをかかえているのかもしれない。マレーシアの開発には、国産自動車会社の発展も大きく関わっている。
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