2017年5月25日木曜日

「反社会学講座」を読む。

だいぶ前のことになるが、日本人会の無人古書コーナーで、パオロ・マッツァリーノという謎の人物が著者の「反社会学講座」という本をRM2(約50円)で手に入れた。と、いうのもタイトルに惹かれたのと、少しだけつまみ読みして、かなり面白い内容であることが決め手になったのである。長い間、職員室の机の中に入れてあったのだが、進路指導で「社会学」とはなんぞや?などという話もしなければならないので、じっくりと読んでみることにした。

学生時代、R大学の社会学を学ぶ友人たちは、極めて広範囲な学問領域の森に佇んでいた。卒論も歴史を論じる者もあれば、経済学的な論をはる者もいたし、それって人文学ではないかというような者もいて、要するに「人間集団としての社会」に関係すれば、なんでもありなのだという解説を受けた記憶がある。だから、これまでも、やりたい学問がまだ決めかねているという学生には、社会学を勧めてきたのだった。

おいおい、内容についてエントリーするつもりであるが、この本について調べてみるとなかなか謎だらけである。著者は、実はM大学の社会学者であるという指摘もあって、その人物も調べてみた。正直なところ、私は日本人が外国人風のペンネームを使うことは、少しうさんくさく感じてしまう。だが、この学者の著作を読んだことがないのでその正否はわからない。かなり文脈からみても類似しているらしい。当然、毀誉褒貶もあって、正統派?の社会学者にボロクソに書かれていたりする。素人目には内容も、文章自体も落語のように面白いので、絶賛する声もある。

まあ、進路指導にはあまり役立ちそうにはない本であることだけはわかった。(笑)

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