2016年7月5日火曜日

茂木氏の世界史・新書を読む。

5月に帰国した際に、本屋でついつい手に取って少し読んでしまったので買った本がある。茂木誠氏の「ニュースの”なぜ?”は世界史に学べ」(SB新書/15年12月発行)である。「経済は世界史に学べ」を書いた駿台予備校の先生の本である。したがって学術書ではない。だが、同業者としては、わかりやすく万人向けに書かれた良書だと思う。もちろん、大きな発見はなかったけれど、あらためて現代史を講ずる上で参考にさせていただこうと思っている。

私の方も、いずれEJU(留学生が日本の大学に入るための試験)用のオリジナル・テキストをプリント類を整理して編んでいかねばならないと思っている。EJUのシラバスを検討してみると、世界地理と経済に重きが置かれて、地誌と経済学的な視点で国際感覚を身につけているかを問う問題が多い。これに近現代史的な知識が必要になってくるわけで、テキストにまとめるというのもなかなか楽しい作業だと思う。最終的には、私の見識が問われるわけだ。それもまた緊張感があって面白いと思っている。

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