5限目の世界史Bの授業を2限目に振り替えてもらって、午後から出張に出かけた。府立高校で行われた人権教育のセミナーに出席してきたのだ。LINEの会社の方が様々なことを語っていただき、府立高校の2年生3000人のアンケート報告を聞いたのだ。生憎の雨だったが、貴重な話を聞くことができた。
私は未だにガラケーを使っている。最大の理由はスマホの字が小さいのと、メールを送るのに今より不便そうだからだ。それに、電車に乗っている際に目に入る多くの人々がスマホに熱中している光景も好きではない。どうも一線を画していたい、というのが本音なのでである。
ところが生徒のほとんどがスマホを使っている。大阪府立高校のアンケートでは94%だった。そのうち、LINEの使用者は89%だという。おそらく本校でも同様か、それ以上ではないかと思う。
教師サイドから見ると、このLINEの存在はずいぶん気になるところなのである。とにかく長時間LINEをしている生徒が多い。アンケートによると、3時間以上LINEをしている生徒が50%もいる。しかも、様々な問題が指摘されている。面と向かっての対話ではない上に、短い文章のやり取りが誤解を生みやすい。聞くと、LINEでは送ったメールを相手が読んだかどうかわかるらしい。だから、返信がなかったり遅かったりすることが軋轢を生んだりするようだ。意外に気にならない生徒が多いというのが事実らしいが…。また写真にはGPS機能がついていて、その投稿によって不利益を被るという指摘もある。この辺も十分教えていただけた。
LINEの会社の方でも、そういった問題をよく認識していて様々な使い方の提案をしている。実際、小中学校向けのワークショップも体験する機会(私はそれを覗いていたにすぎないが…。)もあって、なかなか有意義だった。いかに、生徒たちのコミュニケーション能力とシミュレーション能力を高めるか、というのが課題だということが、よくわかった次第。
2015年6月26日金曜日
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