明日から1学期の期末考査である。2単位の世界史B(普通科なのに2年間で4単位)というのは異常だ。(私はいつもいつもカリキュラム編成の後転勤してきたので、えらい目にあっている。笑)今回の世界史の範囲は、通常の2倍ある。西ヨーロッパの中世と近世である。今回のねらいは、中世の社会構造(自由な個人=封建領主と不自由な共同体=農奴)という単純な二元論的ピラミッドが、近世の若干複雑な社会構造ピラミッド(封建領主の中で勝ち組と負け組が生まれ、そのトップに専制君主が立つ。農奴との間に独立自営農民や商人階層が生まれてくる)に変化するのだが、それぞれの関連を見ながら、生徒に歴史の面白さを実感させることである。
こう書くと簡単だが、様々な歴史のアイテムが登場する。三圃式農業、大開墾時代、レコンキスタ、十字軍、都市の発達と貨幣経済の発達、貨幣地代と独立自営農民、ペスト、ピピンの寄進、カールの戴冠、カノッサの屈辱、ルネサンス、メディチ家の教皇レオ10世、ルターとカール5世、ドイツ農民戦争、アウグスブルグの和議、カルヴァン、エンリケ航海王子、大航海時代、教皇分界線、スペイン=ハプスブルグ家、ヘンリー8世の離婚、メアリー1世とフェリペ2世の結婚、エリザベス1世の復讐…。ホント、莫大な内容である。
どこかの予備校のCMではないが、なぜそうなっていったのかという意味を問いたい。今回も勉強用のプリントには力を入れた。入れてあげないとえらいことになりそうだったからだ。頑張れ、教え子たち。
追記(7月2日):今日試験がありました。昨日は結局、大勢の生徒が詰めかけて、1組の教室で、4時間ほど補習三昧。くたくたになりましたが、これも嬉しい悲鳴です。
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