2014年3月3日月曜日

ナイジェリアの明暗

https://shariaunveiled.wordpress.com/2012/02/24/boko-haram-muslim-terrorists-murder-pastors-79-year-old-mother/
ウクライナ・クリミア半島へのロシアの侵攻に対して、G8が非難声明を出したというのが、今日のトップニュースだ。現在のところ、死者が出ていないのが救いだ。一方で、ナイジェリア北部で、またイスラム原理組織の過激派であるボコ・ハラムが、村を襲って消滅させているというニュース、掃討しようとした政府軍が誤爆をして多数の一般人が死亡したというニュースが流れている。

ナイジェリアはサブ・サハラ=アフリカで最も人口が多く、市場価値が高い。アフリカの経済成長の話でも常に語られている。この強い日差しで生まれる陰のような、はっきりした明暗が痛々しい。

今、ちょっと変わった本を読んでいる。中公文庫の「ヨーロッパ史における戦争」(マイケル・ハワード)である。二度の世界大戦を経て、やっと戦争は愚である、という認識がヨーロッパに生まれたというのが歴史の真実である。特に中世から近世にかけて戦争の存在意義は強く認められていた。詳しい書評は後日にゆずるとして、人間の愚かさというものが戦争に最も顕著に現れることは間違いない。

すでに経済面では、グローバル化が進み、戦争は大きな経済的危機を有む。だから、欧米先進国も新興国もそれを望まない。だが、ナイジェリアの場合は成長が期待されるといっても、被害が少ないので無視されることが多い。結局、世界は、そういう構造になっているような気がする。

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