アフリカの話題を追っていたら、ギニアの首都コナクリで、エボラ出血熱が流行しているという、極めて憂慮すべきニュースを発見した。エボラ出血熱については、何度かエントリーしたことがあるが、アフリカの風土病の中でも最も悲惨な感染症である。
ユニセフによると、すでに80人が感染し、59人が死亡したらしい。国境なき医師団が現地で必死に戦っている。ウガンダやコンゴ民主共和国でも流行したが、ギニアでは初である。問題は人口の多い首都で発生したことで、現地はパニック状態らしい。しかも、隣国のシエラレオネ、リベリアへと感染は拡大している模様で、リベリアから帰国したカナダ人が、エボラ出血熱らしき症状を見せているという情報もある。
ギニアは、1958年、他国に先駆けてフランスから独立した国だ。その時、フランスは一切の援助を打ち切り、公共施設や道路まで破壊。国土の台帳も持って帰ってしまった。以来、混迷が続き、今も最貧国のひとつである。ボーキサイト産出で有名だが、ガバナンスは極めて脆弱である。
ウクライナやインド洋に、世界の耳目が集まっているが、この西アフリカの病禍を早急に対処することが、極めて重要だと私は思っている。
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