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この野球の練習後、HIV/エイズの講習会を、年数回コーチが行っているのだという。野球はルールが複雑なので、選手たちはじっくりと説明を聞く習慣が身についている。しかもグランドで、リラックスした雰囲気で議論ができる。さらに選手の半数が特に予防知識を身につけさせたい10代後半の女子選手なので、野球とHIV講習というのは一石三丁の効果をもつわけだ。
この講習会は、全学校で開催されている。というのも、野球協会との協定が結ばれているからだ。野球コーチ育成コースにはエイズ教育プログラムも盛り込まれている。講習会開催は野球教室や道具提供の条件でもあるそうだ。野球協会にとっても、15%という感染率のジンバブエで社会貢献するスポーツということで、競技の普及にも一役買っているらしい。
一方、HIV陽性の女性たちが、自尊心を取り戻そうとサッカーチームを結成、活動しているという。ハラレだけでも17のチームがあり、生き生きと活動していて、偏見から理解へと輪が広がっているという。
27%を超えていたジンバブエの感染率は下がったものの、まだまだ高い。エイズ関連予算の多くは治療費用に向けられるのは当然かもしれない。そこで、スポーツを生かした啓発活動への期待が高まっているというわけだ。ホント、ジンバブエの久しぶりのいい話題だった。
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