Japanese boxで検索してみたら… |
大切なのは、そのお土産を何にするか、ということよりも、そこに至る過程である。日本の「自然」、「産業・社会」、「文化」という三つのカテゴリーで、それぞれ思いつくコトバを挙げていく。最初に自然でレクチャーしてみた。生徒たちに聞いていく。「桜」「梅雨」…そういうコトバを関連させてみる。すると、そこに中心的な概念、たとえば「四季」などというコトバが発見できるわけだ。「日本の自然は四季が美しい」という命題ができる。同様に各グループで、産業・社会、文化もコトバを考え、つなぎ合わせていく。最後にこの三つのカテゴリーの中心概念を見つけると、そのグループの最も主張したい「日本」が自然と湧いてくるわけだ。その「日本」を表現するために最も適したお土産をあとは選べばいい。
このワークショップ、様々に応用できる。実は、アメリカ学なのに「日本」をその中心にすえたのは、昨日の学年会での話に起因する。いよいよ普通科のクラス分けが近い。3年生は選択科目が複雑である。単に成績順にソートするだけではない。どっちにせよ、各クラスが競い合いながら、文化祭では劇を上演することになる。団活動の話題から、良い劇をつくらせたいという話になったのだった。なによりシナリオが大切である。劇で訴えたいものが明確でなければ良いものはできない。こういう、思考方法があるよ、と教えたかったのだ。まずは、総合的学習で実験、というわけだ。また、3年生として、進学や就職で、小論文や志望動機を書かねばならない。その時にも十分応用できる。「自然」のカテゴリーを「私の高校生活」,「文化」を「将来の夢」などとと変えて、コトバを絞り出し、結び付けていくのだ。
まさに、”総合的”学習というわけだ。50分間、生徒たちはみっちりと話し合っていた。来週の各グループのプレゼンがちょっと楽しみなのだった。
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