2014年1月30日木曜日

こういう社会を作ったのは実は…

http://www.geocities.jp/return_
youth/memory/60s/1969.html
今しがたまで、NHKの「クローズアップ現代」を見ていた。45年前の東大紛争を、大学当局がいかに考え、対応したかを紛争終了直後、座談会を開き、記録した資料が見つかったことを報道していた。なかなか興味深い内容だった。要するに、大学当局は入試を行うために機動隊の導入を決め、安田講堂から学生を排除したのだが、文部省から入試中止を要請されたらしい。結局、入試は行われなかったという話だった。

私は当時、まだ子供だったので、安田講堂の攻防をTVで見ていただけである。この時、機動隊を指揮していた佐々氏の著作を読んだこともあるし、三島由紀夫がこの学生運動を楯の会からどう見ていたかという本も読んだこともある。もちろん、学生時代に「わが解体」も読んだし、過激派の系譜を書いた立花隆の本や、浅間山荘のノンフィクションも読んだ。この時代の学生運動に興味がないわけではない。もちろん学生時代は、朝日ジャーナルの読者であった。(これは紛無派世代のノンポリのたしなみである。)

番組は、後半部で、当時の学生の「何のために学ぶのか?」という問いかけに話題を移した。この大学当局の資料では語られなった問題だ。コメンテーターとして出演していた当時の学生運動OBが、懸命に学生たちを弁護していたのだが、時間切れ?らしく、最後のコメントがカットされていた。「こういう社会を作ったのは、実は…」
「クローズアップ現代」は、生放送ではないはずだ。うまく編集すれば放送できたはず。

今、NHKの新会長の発言をめぐって、様々な論議が起こっている最中だ。このようなカットは、NHKの情報操作ではないのか?という疑念がわくのは私だけではあるまい。きっと、NHKへの抗議の電話が鳴り続けていると思う。

そのコメントの先は何なのだろう。NH新会長や政府にとって好ましいコメントではないのは、ほぼ間違いない。…嫌な幕切れだった。日本はどこへ向かっていくのだろう。

追記:後でNHKのHPを調べて確認したのだが、コメンテーターは松本健一氏であった。

0 件のコメント:

コメントを投稿