文化祭:撤去作業開始の瞬間 |
昨日の放課後のことである。掃除当番が少ない。「?」二人ほど姿が見えないぞ。他の生徒は、あえて口には出さないが心でブーイングしているはず。こう言う時は、絶対皆の前で叱らなくてはならない。私が贔屓をしているように見えてはまずいのである。
朝のSHRで、毅然としかった。先ほど書いたような担任としての私の想いも静かに語った。
「私がクラスで指導する事、それは『責任ある行動』だけである。2学期の文化祭で、私は大いに我がクラス1人ひとりに、打ちこんだ。だから、文化祭が終了し講堂に集合するまでの30分間で、黒ひげ危機一髪と、海賊船と教室の飾り付けを全て撤去したのだった。生徒全員ものすごい集中力だった。自分が何をすればいいか考えて、出来ることを全てやったから片づいたのだ。そんな我がクラスの一員が普段の掃除をさぼっていいのか。信頼を裏切るな。信頼を失うとそれを戻すのは難しい。あえて、ああしろ、こうしろとは言わない。…高校生なのだ。自分で考えなさい。」
掃除をさぼった2人は、他の掃除当番にあやまってあるき、来週の掃除を2人で引き受けることにしたそうだ。…朝から、みんなささったようだ。
私は、全体に説教をするのが好きではない。個人的な指導の方が好き。だが、時として朝からこういう場面をつくることもある。普段は好々爺だが、凛とした時はかなり怖いらしい。問題はぶれないこと。生徒への愛情を隠さないこと。生身でぶつかること。こういう人間力が教師としての武器だと私は思っている。
ロジックは大切だ。だが一夜漬けのロジックや机上の空論のロジックでは、決して人は動かない。
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