2013年1月5日土曜日

ブルキナファソ政府の仲介 好

毎日新聞によると、昨年3月のクーデター以降、マリ北部のトゥアレグ人反政府勢力とイスラム原理主義が入り乱れ、西アフリカ諸国経済共同体の軍事介入も計画されている紛争で、ブルキナファソ政府が仲裁に入り、少しばかり進展がみられたようで、いいぞ、ブルキナファソ政府というわけだ。http://mainichi.jp/select/news/20130105k0000m030026000c.html

このマリ北部の反政府勢力は、トゥアレグ人の”MNLA”(世俗主義的:つまりイスラム原理主義ではないグループ)とアルジェリアを中心としたアルカイーダの組織(AQIN)に影響を受けたトゥアレグ人「主体」(つまり他の民族が参加している)の”アンサル・ディーン”が協力し合ってマリ政府に対抗していたのである。

先月、ブルキナファソ政府が仲介し、マリ政府、MNLA、アンサルディーンの三者が話し合い、国家分裂を防ぐことで合意したという。さらに、この話し合いの延長上で、アンサル・ディーンが、AQINが目指す国境を越えた聖戦とは方向性が異なると発言したというわけだ。彼らが目指すのは、トゥアレグ人社会のマリ北部での覇権にすぎないということらしい。

トゥアレグ人の分布と国境線
ともあれ、ブルキナファソ政府を始めとする周辺国の仲介で、平和的な解決が図れるかもしれない。調べてみると、私が訪れたブルキナファソの北部には、すでにトゥアレグ人の難民キャンプが、メンタオ・フェレリオと2つできている。ブルキナ政府も問題解決を一刻も早く解決したいところなのだった。

この辺は、ブルキナファソでも、トゥアレグ人が住んでいるところで、フランスが勝手にひいた国境線が、いかに混乱を助長しているかが、わかるわけだ。国境なき医師団が難民キャンプで頑張っているが、意地悪く見れば、フランスの贖罪(そもそもフランスの医師団によってNPO:国境なき医師団はつくられた。)的な意味合いもあるかもしれない。
フランスの『歴史問題』である。フランス政府はどんなことがあろうと、絶対認めないと思うけど…。
http://www.msf.or.jp/news/2012/03/5465.php

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