と、いうわけで、今日は久しぶりに、非識字のアクティビティをすることにした。前回のケニア人生双六をうけて、小学校に行けなかった子や中退の子供がいることを学んだからだ。
まずは、グループ分けのアイス・ブレイキング。ネパール語で書かれたバス・チケットを、3人の生徒に配ってもらう。「さあ、同じ行き先の仲間が6人いるはず。探してやあ。」と言っても、全てネパール語で書かれている6種類のチケットである。どこを見ればいいのかサッパリわからない。生徒は大騒ぎしている。結局少しずつヒントをあげる。同じ行き先の生徒には「いっしょのグループや。」生徒はどこが同じか真剣に見つめ、「わかった!ここや。」一気に、チケットに書かれている行き先の場所が、クラス内に拡がった。(笑)このアクティビティは、非識字を一気に身近なものにする。
さて、グループ分けが出来ると、昨日用意した7枚の封筒・糊・A3の紙を各グループに配布した。一切しゃべらないことを確認し、自分の封筒をあける。そこには地図の書き方を記し、ネパール語の語句の意味も書かれている紙と、ただ日本語で詩のようなことが書かれている紙の二種類がある。この時、識字か非識字に別れる。グループによってその配分は異なるのだ。非識字になった生徒が「何もわかりません」と不満をもらす。机上では、A3の紙に、ネパール語の「家」や「バス停」などの文字が貼り付けられていく。識字者の方が、ゲームとしては地図づくりに参加できて面白いのだが、非識字者の方が凄い経験をしているのだと諭す。生徒は一応に頷く。
「今日も面白かったす。」「次は何ですかぁ?」との声に、大いに満足したのだった。
教材のネタ本紹介:http://www.fis.takushoku-u.ac.jp/homepage2/kkcenter/material/study.html
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