2012年9月12日水曜日

ソマリアのシャバブの記事

モーニングで朝日新聞を読んでいたら、久しぶりにソマリアのことが載っていた。21年ぶりに大学教員のハサン・マハムード氏が新大統領に選出されたという。とはいえ、内戦状態は続いている。今日の記事は、この話よりも、AU(アフリカ連合)軍と戦うアルカイダ系のイスラム武装組織シャバブの元戦闘員のインタビューが中心だった。

「ソマリアに政治的規律を与えてくれる。」と思い、シャバブに参加したしたという農民の話である。しかし、実態は醜悪で、暴力による規律以外の何物ではなかったという。シャバブは10代前半から20代の若者に自爆テロを推奨しているらしい。「敵を一人殺せば天国に行ける。親族70人の安全な暮らしが保障される」といううたい文句らしい。

「イスラム法がソマリアを救う」と思い参加した農民の話。だが、イスラム法に無関係の振舞いを度々目にした。アフガンやイラクからきた指揮官や戦闘員もたくさんいたが「市民にひどい扱いをしていた。見込み違いだった。」

少年兵の話も書かれていた。学校に自動小銃を持った15人の男たちがやってきて連れて行かれた。「シャバブを信じ込むか、黙るしかなかった。」3ヶ月後、$400を母親が寄付することで解放されたという。

シャバブに対して厳しい批判を向けている杉山正氏の署名記事である。この記事の信憑性をあえて疑うつもりはないが、暗澹たる気持ちにさせる記事であった。今日もリビアの米国領事館が襲われ、大使が殺害されたらしい。

イスラエルでも感じたことだが、一神教的な正義には、なかなか妥協点を見いだせない。融通無碍な日本製の価値観、悪評も多いが、時として平和学的な価値を見出してしまうのであった。

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