2012年9月29日土曜日

『国体』と『国体』

昨日5時過ぎに下校しようとしたら、理科のモスラ先生(6月12日付ブログ参照)と『国体』について論議になった。教頭を始め、何人かの先生方が「国体」に行くので、来週の授業に空きがでるのだという。本校では、『国体』というと、当然「国民体育大会」をさす。今年は、岐阜で行われ、なぎなた部、剣道部が参加する。体育の先生にとっては、インターハイと共に華の舞台である。うーん。「私が国体と言われて連想するのは、やっぱり天皇制の方やねえ。」と言ったら、モスラ先生がその話に乗ってきたのだ。

彼の机上には「蚕に見る明治維新」という本があって、渋沢栄一がいかに養蚕を振興していったかということに大いに興味があるらしい。私が入れば、幕末期の世界的グローバリゼーションの影響や、殖産興業の話や、その究極的目標である山縣有朋の国民皆兵の話にひろがってしまう。ここに当然「国体」という問題が提起されるわけで…。

ふと時計をみると1時間くらい立ち話をしてしまった。カイコ先生は、近々小学校に出前授業にいくそうだ。本当は、私など社会科の教員とコラボして、「蚕と明治維新」について地域の方々を対象に講座を開きたいと考えているそうだ。私も大いに賛成。こういう講座を高校教員が行う事で、自己研さんも進むし、地域との友好も進む。メリットこそあれ、デメリットはあまり考えられない。運動部の活躍ばかりが目立つ本校だが、こういう企画があってもいい。そう思うのだ。

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