だいぶ前にNHKの特集で「復興財源」が他の地域に流用されていた問題を取り上げていた。東北と全く関係ないところで各省が関連性を作文し、予算を分捕っている話だった。今朝の毎日新聞に、その件がやっと社説で掲載された。このところ領土問題やオスプレイの問題など政府の外交力の無能さ、民主・自民両党の代表・総裁選などにマスコミの目が奪われているが、この「復興財源問題」は、日本の政治家だけでなく、行政官僚組織までがまるで『溶けて』しまったような印象を私は受ける。
NHKの特集は私もライブで見た。被災地復興のためのカネを何故被災地に使わないのか?妻と怒り心頭したのだった。私がもし政治家なら、財務省はもちろん、各省でこのような背信行為を起案、要望した関係者の調査を始め、全ての関係者に責任を取らせるだろう。信じられない行為である。私自身はこれまで日本の官僚組織の優秀さには、ある程度敬意を払ってきた。しかし、このような背信行為が行われるような国に住んでいるのかと思うほど腹立たしい。
NHKの番組では、被災した各地方自治体ごとにガレキの処理が行われた。莫大な費用がかかったトコロと、早くから分別して最小限に抑えたトコロがあったことも知った。あのような緊急事態で地方自治体の行政が崩壊する中、国が主導してガレキ処理の方法や労務管理のモデルをつくれなかったのか。これこそ我らは国家なりと自負する優秀な官僚が率先しなくてどうするのか。官僚より無能な政治家にそんな実務能力はあるまい。
急に私的な話になるが、今回の文化祭では、オカネに関しては生徒会からの15000円が総予算だった。工程半ばで、これだけでは不足するのがわかったので、SHRで学級費1人300円を上限に使用する承諾を得た。たとえ高校の文化祭でもお金の収支には気を使い、不満の出ないようにするのは当然だ。もちろん、全てのオカネを黒ひげ危機一髪と海賊船と背景に注ぎ込んだ。文化祭と関係ないモノには一切使っていない。当たり前のことだ。撤収時には、釘等の安全面を第一に考え、くぎ抜きと釘を集める箱等を用意して、担当者を任命し、それらの安全面を全員にまず周知徹底した。責任感があれば知恵がわく。当たり前のことだ。
『復興予算』は復興のための予算である。それが、日本と言う国家では当たり前でなかったのだ。官僚は日本のことを本当に考え自らの能力を惜しみなく出すのが当たり前だ。それも当たり前ではなかったのだ。
信じられない。もっともっと声を上げるべきではないか。毎日の社説掲載も遅い、遅すぎると私は思うのだ。(怒)
2012年9月24日月曜日
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