2012年9月18日火曜日

海賊船をつくる Ⅱ

昨夜は暑くて湿気がひどかった。今日のことを考えていると眠れなくなって、結局2時間くらいしか睡眠をとれなかった。今日は、6時間授業(私の授業時間は例によって4時間)のフツーの日だ。だが、明日の午前中体育祭の準備、午後は文化祭の準備。明後日は体育祭本番、そして文化祭と続く。授業は今日が最後だった。

我がクラスとしては、海賊船をつくるために、一刻も早く教室を改造したい。机・椅子を有効に移動し、まだ何の姿カタチもない海賊船を限られた時間内に作らねばならないのだ。窓には暗幕を張らねばならないし、何より、先日から準備している背景の青空と海をいかに設定するかである。まだ3ロールに別れたままだ。これを1つにしなければならない。そんなことを考えていたら、眠れなくなったのである。結局手帳に書き留めたりして、睡眠不足のまま今朝を迎えたわけだ。

生徒は担任のそんな悩みを知ってか知らずか、元気である。(笑)朝のSHRで、すこし語気を強めて訴えた。三連休の私がいない初日・二日目にペンキを使ったらしいのだが、ハケやバケツの洗浄がなされていなかった。「頑張ってくれいることは嬉しいが、これを見てほしい。おそらくは作業を終わって、きっと誰かがやってくれるだろうと放置されたのだろう。こういう事は、この数日間、絶対にゆるさない。自分が何をしたらいいのか。全体を見聞きしながら考えて動きなさい。クラス費の残額は3000円ほどしかない。おそらくハケは買い替えなければならない。不注意で貴重なお金が消えていく。もちろん、いざとなったら私が全てかぶる。この数日間は私に真剣についてきなさい。このイベントで、私は人を育てたい。」シーンと聞き入ってくれた。「返事はっ?」「はいっ。」隣の体育科のような雰囲気に一瞬で変えてしまった。(笑)我がクラスは、文化祭部に変身したのだった。

放課後、SHRで、一気に指示を出した。ここからここまでの机はここに移動。すぐさま、このような机の連結を作れ。全ての椅子と残りの机は廊下へ。ペンキを塗り終わった段ボールはこちらへ。工具や機材は廊下側に移動。等々。一気に生徒が動く。このあたり本校生の素晴らしいトコロだ。

背景は係生徒を中心に3F渡り廊下で接合され、教室に持ち込まれた。そこには運動部の男子が机を2列3段に重ねた上に待機している。16mに及ぶ背景が、みんなの協力で貼られていく。なかなか壮観だった。ふぅー。くたくたである。でも、充実した一日だった。生徒も盛り上がっていた。同じ思いなのだと信じている。
私の経験知からくる「勝利からの逆算」、その勝負どころは実は今日だったのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿