2011年2月9日水曜日

NYC チャイナタウンの飲茶話

NYC チャイナタウン
 『2月9日(ブルームバーグ):フランスと米国の小麦の価格差が過去3年で最大の水準近くまで広がっている。食料価格の高騰を背景に抗議行動の拡大を食い止めようとする北アフリカ諸国政府の需要が急増しているため、価格差はさらに広がる可能性が高い。 穀物販売について約2000カ所の農場に助言を行うアグリテル(パリ)のコンサルタント、ゴーティエ・ルモルガット氏によると、パリのNYSEユーロネクストの小麦価格はシカゴ商品取引所(CBOT)を20%上回っている。フランスの主要穀物ターミナル、ルーアン港の小麦価格は2カ月ぶりの高値に達した。同港のデータによると、ここからアルジェリアやエジプト、モロッコなどに輸出される。』Bloomberg.co,.jpのニュースからの引用である。
 ああ、またこれで、サブ=サハラ・アフリカ諸国の穀物の価格があがるだろう。アフリカ3の人びとにとって、最もこたえるのが、こういう食料の価格上昇だ。自由貿易は世界の必然的な流れかもしれないが、マーケットの支配は非情である。”市場を飼いならす英知”はないものだろうか…。などと呟く今日の私であった。
 では、今日の本題。地理Aの授業で、またまたアフリカへの中国進出の話をしていたのだった。(地理Aは2単位なので、3年生の現代社会などより進度が遅くなるのである。)スーダンでの中国の治外法権的進出の話をしていて、見事に脱線してしまった。「要するに、チャイナタウンやな。ところで、チャイナタウンと言えば…。」と、私は、NYCのチャイナタウンの話をしだしたのだった。
 チャイナタウンで飲茶をした時の話である。NYCのレストランは、香港と同様、おばちゃんが車を押しながら、うろうろしている。で、セイロを開けて、欲しかったら注文するのである。エビシュウマイや春巻きなどをピックアップして食べていたら、妙な視線を感じた。どうみても田舎の家族のパパといった感じの白人である。私は推測した。彼は、飲茶のシステムを知らなかったのだ。アジア人である私のまねをすれば、きっとハズレないと考えたのだろう。同じ飲茶の皿が並んでいた。(笑)私は、その時かなり空腹で、いわゆる”中華ちまき”を食べたくなった。もち米を蒸して木の皮で包んだヤツである。かなりハードなサバイバルイングリッシュで、おばちゃんに聞いてみた。彼女は最初?だったが、やがて解ったらしく、しばらくして持ってきてくれた。(貧乏旅行だったが、チップをはずんだのは言うまでもない。こういうことも生徒には教えておくべきである。)私が、木の皮を開き、美味そうに食べるのを見て、例の田舎の家族が動揺しているのがわかる。子どもが私を指差してパパにねだっていた。(笑)

 アメリカでは、中華料理はチープで量が多くて、だいたいハズレなし。アメリカで困った時は中華がいいという、全く関係ない話をしていたのだった。ちなみに、アフリカでは、見事にハズレる。ジンバブエで食べた中華は、最悪だった。サザ(ケニアのウガリと同じ)にしとけばよかった。(笑)

2 件のコメント:

  1. 食べ物の話、今書いたところで、奇遇でした。
    アフリカも広く、ブルキナあたりでは、中国に多少なり依存しているのは玉ねぎとかニンニクくらいですかね。中国が散々悪者になってますが、この悪者はアジア全体でしょうね。こちらは安価な穀物の流入によって主食が変わってきた、という話をしてみました。
    ただ、思うのは、もう一回元いた場所に帰ってくるのでは、という楽観的な希望で、つまり我々が味噌汁やら米やらにアイデンティティを感じるように、旨いウガリやらトが恋しくなるんではないか、そこに市場経済がどこまで入り込めるのか、さらに、ここで飼いならされるのは、人間か市場か。とつらつら考えてみました。

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  2.  ブルキナのソルガムやミレットが、安価なメイズに押されていくという構図も、凄い話ですね。トの写真、なかなか色が凄いです。ブルキナでは、荒熊さんのおかげで、いろいろなソウルフードいただきました。改めて感謝したいと思います。
     ところで、今日某OGが京大の院のアジアアフリカ地域研究科に興味を持っていると連絡がありました。息子の話では、京大の院はかなり教授との関わりが強いイメージがあるので、関連のアフリカ学会なんかに加入して、結びつきをつけるようアドバイスしたのですが…。もし良いアドバイスがあればお願いします。OGは某国公立大学の学部に在学中です。

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