2011年2月4日金曜日

ザンビアの桐生さんとO君へ

農具を見せるオマーン ブルキナにて
 今年になって『読者』が、どどっと増えて本当に嬉しい。
  さて、昨日、tomofumi.kiryu さんから、こんな有難いコメントをいただいた。『読者登録の件、記事中でもご紹介していただきまして誠にありがとうございます。現在、ザンビアで青年海外協力隊(理数科教師)として活動中の桐生と申します。大学で開発経済学を学んだ後、以前は日本で開発教育の活動をしておりました。帰国後は高校社会科教師としてESDをライフワークにしたいと考えていたところ、こちらのブログを発見し、先生のなさっている教育活動に感激いたしました。突然のご連絡で誠に不躾とは存じておりますが、よろしければご連絡先をお教え頂けないでしょうか。アフリカで生活するものとして、何らかの形で先生のお役にたてないか…、と考えております。』
 私は浅学だし、tomofumi.kiryu さんにこんなに誉めていただくほど、たいしたことなはいのだが、ブログを立てて、本当によかったと思ったのである。こうして輪が広がっていくことが嬉しい。さっそくメールを送らせていただくことにしたい。ザンビアの人と話したことはあるが、ザンビアには行ったことがない。ケニアに行った時、帰りのナイロビ空港で、北海道教育大学の学生さんと会った。初の海外旅行が、指導教授に連れられてのザンビアだと聞き、同じ地理教師の金沢のT先生と「銅で有名だね。」としか答えられなかったことを思い出す。ホント、実際に行って五感で感じないとわからないのである。本当にわからないのに、わかったふうに話すのは社会科教師の宿命とはいえ、つらい。勉強、勉強である。tomofumi.kiryu さん、ザンビア情報、よろしくご指導下さい。

 ところで、サバナの農業については、OGのO君に完全に先を越されてしまった。(2月2日付ブログ参照)ちょっとコメントにも書いたけれど、正直に告白すると、阪大のスワヒリ語科にO君の2年上の先輩がいて、彼女は1年間タンザニア・ケニア・ウガンダを回っている。完全にアフリカの専門家である。彼女のコメントだと私は思いこんだのだった。…だって、かなり専門的なコメントであったから。O君は、K大の政策創造学科である。入学当初、メールで「なにかいい本ありますか?」ときたので、最底辺の十億人を推薦したら、「担当教授と同じです。(笑)」というメールが返ってきた。それが、あっという間に追い抜かれたのであった。私がM君と間違えてしまったのは、O君の成長が著しすぎたからである。これは言いわけではなく、誉め言葉である。O君は、3年間私のクラスだったが、社会科の選択科目の関係で、実は一回も授業で担当したことがない。O君は真面目な生徒で、おとなしいのだが、しっかりした生徒だった。2年生の文化祭では、ミュージカルをやった時、照明の責任者であった。論理的に物事を詰めていけたので、適任だった。彼女の果たした役割は大きい。こうして、成長した姿に接していけることは嬉しいなあと思う。同じK大で、来年教育実習に来るN君も、今「フェアトレード」をやっていると聞いた。なんか、多少なりとも影響を与えているようである。

 tomofumi.kiryu さん、ESDをライフワークにする高校の社会科教師には、こういう醍醐味もあります。どうか、マラリアには気をつけて、日々頑張って下さい。

2 件のコメント:

  1. 「本当にわからないのに、わかったふうに話すのは社会科教師の宿命とはいえ、つらい。勉強、勉強である。」というのに本当に共感します。

    私自身は、公務員系専門学校で社会科目を担当しつつも、看護/福祉の専門学校でも教えています。現場の改善策として社会起業やマイクロファイナンスに興味を持ちつつ、時々生徒に紹介しています。公務員/医療福祉の両方をまたいでいるのを利用しています(笑)福祉施設と役所は補助金などの関係で密接です。役所の担当者の理解は必要だと思うからです。アフリカとはあまり関係のないコメントですが、何か根っこに通じるものを感じました。

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  2. 全てを解ってはいないという意識を常にもって、謙虚でありたいと私は思っています。だから、私自身は、”先生”という自称は使いません。(笑)生徒にもプライベートな場所(職員室以外)では”~やん”と呼んでもらっています。(笑)生真面目な生徒は”~先生”ですが…。

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