2011年2月23日水曜日

「教授」のガーナ教育事情報告

クマシ教員養成カレッジの教会
 アコソンボダムの話に続いて、ガーナの「教授」より、教育事情についてメールがありました。『こちらの学校生活について簡単にお知らせします。始業時間は早く、Collegeでは午前7:10から始まります。小学校から高校までもほぼ同じ時間に始まります。なぜ早いかというと、ガーナでは電気代が高いと感じられているようで、夜遅くまで起きていることは不経済と考えているようです。従って、夜は8時ごろには休み、朝は午前3時頃から主婦は家事を始めるようです。また、午後二時ごろからは非常に暑く、働くには適していないと思います。正規の授業は午後1時過ぎに終ります。先生方は午後早くに放課となります。授業はCollegeでは英語で行われています。小学校から高校も基本的には英語で行われますが、小学校では現地語も使えると授業がやり易いそうです。生徒は、教科書を購入できず、ノートだけを持って学校に来ます。先生は教科書を読み上げたり、黒板に書いたりして授業をしています。Collegeの学生も含め、生徒は暗記は得意で、いろいろな定義を暗記させられています。理科実験も暗記しています。化学反応の色の変化も暗記しています。見たことはほとんどないにも関わらず。暗記は得意ですが、計算は苦手で、小学校から算数、数学について問題演習の時間が少なく、知識はあっても実際の計算は苦手で計算間違いも多くなります。これは大人でも同じで、計算間違いはよくあります。放課後は部活動などはなく、自由に遊んでいるようです。』
 
 電気があっても、あまり使わないというガーナ人の姿勢はわかりますねえ。ガーナ人は、アフリカでは商売人として有名です。「内戦が終わった。ガーナ人と中国人が商売しにやってきた。」というくらいです。(笑)暗記中心のアフリカの教育については、ブルキナファソの方がもっとレベルが低くかったので、よくわかります。現実的な理解はあまり指導されておらず、ブルキナのSMASSEでは、三角定規の角度の把握や1リットル、1キロなどの経験的概念も、校長の上に立つ人々に教えざるをえない状況でした。ブルキナべの計算能力は、かなり厳しく、私が紙に書いて筆算をしたところ、若者がホォ~と驚いていました。「教授」が理科実験を通じて、経験的な授業を広めていかれることはガーナの教育界にも大きな意味があると思いますねえ。

3 件のコメント:

  1. 卒業旅行でタイに一週間行っておりました。
    タイに行って思い出したのは、katabira no tsujiさんの「私はアフリカに人間を見に行く」という言葉です。

    タイは観光以外の産業がほとんどないので、バンコクは先進国の植民地のようでした。しかし、タイ人は立派でした。日本人がフラフラ行って、何かしてあげることがあるような人々ではありませんでした。

    タイ人に教えられることは山ほどありましたが、私がタイ人に教えられることは、日本人みたいにお金があってもそんなに幸せにはならないということぐらいです。

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  2. 中村 臣宏2011年2月24日 19:02

    その国の経済の活性化も、やはり教育からなのでしょうね。
    先日、母校の短大の講義に行きましたが、講義の感想の内容といったら。。
    諸外国の熱心な学生さんの姿勢を見せてやりたいです!!

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  3.  哲平さん、コメントありがとう。タイは、空港内しか知らないのですが、タイの人々から学べることがあったようでよかったですねえ。私のコトバを思い出していただいて、恐縮しています。。「インパラの朝」の話でも書きましたが、このコトバの思いが、共生を生むと思います。
     中村君、コメントありがとう。さきほど色紙届きました。(メールもいれたよ。)日本全体が、何やらおかしいと最近いやというほど感じています。今日の哲平さんの最後のコメントに相似しているかな。

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