2024年10月4日金曜日

沢木耕太郎「旅のつばくろ」

併読癖が治らない。(笑)先日近くの書店で、沢木耕太郎の「旅のつばくろ」(新潮新書)を購入して通勤時に読んでいる。好きな作家は誰か?と問われると、私は迷わず沢木耕太郎と答える。初期のノンフィクションが素晴らしい内容であることもあるが、何より沢木耕太郎の文章自体が大好きなのである。このような文章が書ければいいなと常に思っている。

この「旅のつばくろ」は、文字通りの「珠玉のエッセイ集」である。それなりに発行から時間も経過しているので、内容について記してもいいのではないかとも思う。今日は1つだけ紹介したい。

「ごめんなすって」というエッセイに登場する編集者に、「私は文章から無駄な形容詞を排除することを徹底して叩き込まれた。どうしても必要なら、その前のセンテンスで説明しろ。」と言われたことが書かれている。沢木耕太郎の文章が大好きな私としては、実に重要な言であるわけで、心がけていこうと思っている。

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