2020年3月14日土曜日

西アフリカの「GEISHA」缶詰

https://ojaexpress.com/product/geisha-
canned-mackerel-15-oz-can-2/
西アフリカのナイジェリアやガーナで、「GEISHA」と言えば、サバ缶のことらしい。すでに国民食のようになっていて、「GEISHA」は「TOYOTA」と同様日本製品の代名詞になっているとのこと。

日本のサバは小さくて、関サバ(私の住んでいる三崎からフェリーが1時間に1回行き来している対岸にある佐賀関で採れるサバ)のようなブランドもの以外は、あまり売れない。大きなノルウェー産が主流らしい。そこで、昔から、缶詰めにして世界に輸出している。意外なことに輸入額より輸出額が多い。ナイジェリア向けは輸出額の28%を占めており、アフリカ諸国向けは、ガーナやエジプトなども入れると50%を占めているそうだ。

その歴史は古く、現在サバ缶を輸出している企業が、1911年にアメリカで「GEISHA」を商標登録。終戦直後の1950年、ロンドン支店の駐在員がガーナに行く機会があり、沿岸部で魚を食べる習慣があることを知り、サバのトマト煮缶詰をリュックに入れて売り歩いたそうだ。缶詰がなかったガーナで大人気商品となった。その後、同じ英語圏のナイジェリアにも広まったらしい。ガーナでは425g缶が主流で$1.55、ナイジェリアでは155g缶が$0.5、425gで$1.2ほどで売られている。鍋に移して煮込み、ヤム芋と一緒に食べるのがポピュラーとのこと。…実にアフリカ飯らしいなあ。目に浮かぶ。

現地に溶け込んでいるこの日本企業は、教育機関に学校用品や缶詰製品を寄贈するなどCSR活動も現場っているらしい。ナイジェリアはますます人口が増加していく。マーケットとしては超有望である。とはいえ、日本のサバの水揚げ量は減っている。そう簡単にはいかないようだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/332749

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