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一方、今日貴乃花が相撲協会を退職し、会見を開いた。貴乃花は、相撲道を極めようとする原理主義者的な立場で、台頭していたモンゴル勢に強い不信感を持っていたようだ。弟子の暴行事件で、相撲協会の興業ありきのスタンスに対して、原理主義的な対場から攻撃を仕掛けたと言っていい。私はどちらの味方でもないが、他の自分の弟子の暴行事件もあって、矢が折れ力尽きたという感じだ。この分断劇、貴乃花親方の一方的敗北で終わったことになるが、どのような意見対立が、これからかわされるのだろうか。
以前から日本は、日本株式会社・護送船団方式でやってきた。弱いモノや組織を乱そうとするモノも飲み込みながら、「和をもって尊し」でやってきた。しかし、グローバル化の中でその「尊しもの」は、決して統一的な何かではなくなってきたような気がする。
「分断」は世界を覆い尽くしているような気がする。その祭司は米大統領であり、彼の私室で懇談した日本国首相であり、経済戦争を受けて立つ中国の主席であり、冷戦構造の再構築を狙うロシアの大統領であり…。これまでのそれぞれの統一的価値観が、急速にリゾーム化しているような感がある。
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