
今年は、夏のポーランド行をめぐって、ホロコースト関係、ならびにISに関する書籍をだいぶ読んだ。特に、「ホロコースト全史」(マイケル・ベーレンバウム/創元社)と内田樹「私家版ユダヤ文化論」は、なかなか読み応えがあり、11月の人権学習のPP教材のネタ本としても珍重した。
また、ISに関しては、中田考氏の「イスラーム 生と死と聖戦・集英社新書 2月17日発行」、「カリフ制再興 未完のプリジェクト、その歴史・理念・未来」(書肆心水/2月刊行)、「私はなぜイスラム教徒になったのか」(太田出版/5月25日発行)などを連続で読み込んだ。おかげで、日本最高峰のイスラム法学者の視点がおよそ掴めた。これは大きい。
一方で、佐藤優氏の「新・戦争論」「大世界史」など、内田樹先生の「最終講義」などおよそ、現在の日本におけるオピニオン・リーダーの考えは常に意識するようになった感がある。
とはいえ、今年の1冊は、やはりアフリカ本、それも開発経済学から選びたい。残念ながら昨年10月発行だが(環状線の外にある本校赴任以来、新刊情報が遅くなっていることは仕方がないということで、この件はあえて目をつぶって)、「現代アフリカ経済論」(北川勝彦・高橋基樹著・ミネルヴァ書房/昨年10月15日発行)を今年の1冊としたい。最新の情報を駆使し、これほど見事にアフリカの経済の現状と開発経済学上の集約をおこなっている日本語の書籍はないと思われる。本当にすばらしいテキストである。この本を乗り越えるとしたら、さらに新しい視点が必要になるだろう。それが、前述した2冊になるかもしれないというわけだ。
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