先日、エントリーした「貧困を救うテクノロジー」の画像を探していたら、(アマゾンの商業主義的かつ、極めておせっかいなCMによって)これは読まねばならないという本に出会った。「統計はウソをつく」(モルテン・イェルウェン著/青土社、本年8月10日発行)である。サブタイトルが、「アフリカ開発統計に隠された真実と現実」とある。
著者は、ノルウェー出身の経済史研究者で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済史の修士号・博士号を取得、現在はカナダのサイモン・フレーザー大学准教授だという。
博士論文のための調査でザンビアの統計局を訪れた際に「彼らは一体どうやって、これらの数字をひねりだてしたのか」という疑問から出発して、サブ=サハラ・アフリカ諸国の国民経済計算とGDP統計の検証を行い、「統計の数字はあてにならない」という答えをだす。(訳者あとがきより)
アマゾンを始め、WEBにおける次から次に押し寄せるCMの波にうんざりしていた私だが、この本との出会いに関しては、ちょっと感謝している。(笑)毎日新聞では、日曜日だったか、いよいよ「今年この3冊」が掲載された。まだまだ多くの人々の3冊が紹介されるはずだ。この本は、「貧困を救うテクノロジー」とともに、私にとって、突如として現れた「今年、この一冊」(毎年ブログ上でエントリーしている。)候補である。この二冊、ともかくも年内に読まねば。
2015年12月15日火曜日
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