http://www.newyorker.com/ magazine/2010/07/05 /the-third-man-7 |
南アのズマ大統領がネネ財務大臣を解任した話だ。ネネ氏は、南ア経済の低成長の中、政府支出の削減に取り組んでいたのだが、地方選を控えたズマ大統領が、原発建設の促進や航空会社の救済など支出拡大を求め、対立したらしい。
その後任にデービッド・ファンルーエン氏を任命したのだが、知名度が低く、南アの財政はどうなるのか?という不安が一気に広まった。その結果、南アの通貨・ランドが6営業日連続落、国債相場も過去最大の下げ、銀行株も最もこの14年間で最大の値下げという、金融市場のトリプル安となったらしい。
この人事に批判が高まり、そこで、急遽、ネネ氏の前任財務相だったブラビン・ゴーダン氏が財務相に任命された。すると、市場は安心感を取り戻し、一気にランドは上昇。持ち直したのだという。
…ドタバタ人事を行ったズマ大統領の求心力は一気に低下したんだとか。そりゃあそうだ。ところで、このズマ大統領、ANCの中でも、名家出身のマンデラ大統領やイギリス留学経験のあるムベキ前大統領といったインテリではなく、「彼こそ本当のアフリカ人大統領」と言われる人物だそうだ。様々な過去をもつ豪傑らしい。まあ、中国で言えば、アヘン中毒で軍閥の長だった朱徳が主席になるようなものだろうか。という感想を私は抱いたのだった。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZ5II86KLVR401.html
http://jp.reuters.com/article/safrica-gordhan-idJPKBN0TX01020151214
http://www.newsweekjapan.jp/stories/2010/06/post-1348.php
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