全権委任法 |
安保法案でも、憲法違反論議が起こったが、こちらの方がはるかにわかりやすい。いつ、「全権委任法」が日本で可決したのだろうか?ちょうどこれから世界史では、早いクラスでは、ヒトラーの独裁にいたる経過を教える。この辺は、きっちりと教えておかなければならないと思っている。世界史を学ぶ意義中の意義であると私は思う。
33%の得票率しかなかったナチスは、共産党を追い落とすために、ゲーリングを首都の治安の責任者に置いた上で、国会議事堂放火事件を起こし、逮捕していく。その上で、さらに国会を解散、選挙で得票を伸ばし、非常事態における時限立法だと保守政党を丸め込んで、「全権委任法」を可決させる。立法権を内閣に与え、政府立法は憲法に優先するという、とんでもない法律だ。
民主主義だからといって、安心してはいけない。世界史は、民主主義という土台からヒトラーの独裁を生んでいる。我が日本の首相は、小選挙区制を武器に、全権委任法が可決されたような行動をとっている。極めて危険だと私は思うのだが…。
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