http://ameblo.jp/seyarumi/entry-10118481487.html |
最後くらい、アフリカの話を書きたい。今月の月刊アフリカニュースから、オムニバス的にピックアップしてみたいと思う。
http://www.africasociety.or.jp/africanews/africanews_no37.pdf
●アフリカの広大な土地の買い占めは神話に過ぎない。
インドの会社がエチオピアで30万haを入手、韓国の多国籍企業がマダガスカルの耕作可能な土地の半分近くを無償で入手、ドバイの王族がタンザニアで15万haのサファリパークを購入した。これらの数字を合計すると、最近国際的な投資家はイギリス、フランス、ドイツの農地を合わせたと同規模の土地を買い上げたことになる。2008年頃から、食料価格の上昇、アジアの食糧需要の拡大、バイオ燃料への需要増加等と時を同じくして、大規模な土地の売買が報じられている。しかし、多くの数字は信頼できないし、関係政府も公表していない。所有権も不明である。外国所有の土地もそれほど開墾されていない。神話がまかり通っている。
●アフリカの中間層、少数であり、低所得層の差は拡大か?
経済成長と都市化と共に中間層が増加している。民主的な政権の下で増加が著しい。Pew Research Centerは、1日$10~20の所得層を中間層と定義し、アフリカの人口の6%を中間層とし、90%は1日$10以下であると報告している。南アを除くと2004年から2014年の間に、(中間層は)4.4%から6.2%に増加したと推測している。
●ケニアの経済成長の成果は、草の根の人々と共有されなければならない。
最新の世銀報告によれば、ケニアの成長率は年平均6.2%で、サブ=サハラ・アフリカで最高の成長率である。さらなる成長は、外国投資如何による。しかし、平均的な市民は、食糧不足、清潔な飲み水不足、医療品の不足、繰り返されるストライキによる保健医療の欠陥等に苦しんでいる。市民の生活の質の向上が強く望まれる。
…これらの記事は、決してハッピーな話ではない。だが、徐々にだがアフリカの開発が好転しているように見える。アフリカの土地の開発の話は面白い。たしかに、ザンビアなどで外国企業による土地購入の事実はあるようで、小農の生活を脅かしているのだが、全てが事実ではないぞ、というわけだ。ちょっと好意的に見れば、アフリカへの投資熱の表れといえる。アフリカ2(中間層)の話も、この数値をどう見るかで変わってくる。少なくとも増加傾向にあるわけで、決してアンハッピーな記事ではない。ケニアの話も同様である。
中東とヨーロッパの問題が、上昇傾向にあるアフリカの開発に微妙な影を落としているように私は感じている。これからも注視していきたいところだ。今日の画像は、ケニアで画像検索したら、瀬谷さんというコートジボワールで国連PKOで仕事をされている方のブログの画像が目に入った故。空港で撮ったオミヤゲの写真らしい。これ、いいなあ。欲しいなあ。
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