農産物カードの例 |
3年生の選択科目なので、生徒数は22人。4チームに分けて、4つの国の経済を相談しながら運営する。最初に500M(Money)を渡すのは平等だが、生産できるモノは異なるという設定だ。
A国:小麦80・ワイン40
B国:小麦40・野菜40
C国:乳製品50・野菜20
D国:小麦120
毎回、クリア条件を立てる。最初は、各国とも小麦50・農産物(ワイン・野菜・乳製品)を2種類計20である。すなわち、自国の生産物にないものを貿易で得なければならないというわけだ。価格は、互の折衝で決める。順位は持ち金の大小で決定し、ボーナスを与えられる。
1位:小麦20・ワイン20・野菜20・乳製品20のうち、1つを選択し、次回から自国の生産物に入れることができる。100MをGET。
2位:小麦10・ワイン10・野菜10・乳製品10のうち、1つを選択し、次回から自国の生産物に入れることができる。100MをGET
3位:100MをGET。4位:50MをGET。
第2回は、クリア条件が変わる。ボーナスで自国の生産物が増え、所持金が増えると有利になるのは当然だ。
さて、実践。このゲームの意味を考えさせるために、少し時間をとって、チームごとに国を選ばせた。面白かったのは、Cを希望するチームが2つ出たことだ。おそらくAをみんな希望すると思っていたのだが…。いろいろ意見が出ていたが、結局ドラフト会議みたいになって、ジャンケンで決定。
次にどうするか、各チームで討議。D国は、A国との貿易を行わないよう説得している。面白い動きだ。あえて、最も厳しそうなところからチャレンジしたようだ。意外。結局、時間間際に慌てて売買することになった。2カ国(A・D)が黒字、B・Cが赤字となった。ボーナスを渡し、次回に繋いでいくことになった。Aは、乳製品20、Dは乳製品10をGETした。私はてっきりワインにすると思ったのだが…。
さてさて、次回は生徒たちは「比較優位」という概念に気づいてくれるだろうか。
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