今月25日に行う、ホロコーストの人権学習教材がほぼ完成した。最も迷ったのは、ホロコーストの歴史的な事実、特にアウシュビッツ・ビルケナウの写真を示した後、「そして…今」と繋いでからだ。ここからじっくり考えていたのだった。
結局、ビルケナウの写真をバックに「そして今も。」と繋ぎ、こういう文言を入れた。「共生を拒否されている人々は世界中に存在する。」
アウシュビッツで、日本人ガイドの中谷さんが、「アウシュビッツは、決して過去の問題ではないのです。それを常に考える人間でありたいと思っています。」と言われてていたが、それを自分なりのコトバで表現したわけだ。
次に、共生を拒否されている人々を、パワーポイントのアニメーション機能を使えるだけ使って、(縦と横に文字を並べる)NHKの「映像の20世紀」のタイトル風に表現することにした。
シリア難民。クルド。ロヒンギャ。チェチェン。ウクライナ。ナイジェリア。チベット。ネパール難民。ウイグル。ソマリア。チェルノブイリ。アボリジニ。中央アフリカ。アメリカ合衆国の黒人とネイティブアメリカン。最後に、パレスチナ。
何度も何度も考えて、絞り出した人々の名前(国・地域)である。もちろんが、これが正解だとは思っていない。現在の私の実相でしかない。当日、時間があればそれぞれを詳しく紹介したいが、時間がなければ、ともかくも生徒たちに強く印象付けたいと思っている。
この画面の後、「共生を拒否されている人々は世界中に存在する。」を、同じ位置に残して、こう繋げた。「そして、この日本にも」 「あなたの周囲にはいませんか?」「ホロコーストは過去の話ではありません。」という画面をもってきた。
最終画面は、もう一度、アウシュビッツのガス室の爪痕の写真をもってきた。アニメーションでこの画像が消えると、ヘブライ語のシャローム(We all wish for peace)が現れる。こういうカタチで括ってみた。
今回の教材、私としては、一応満足している。
2015年11月9日月曜日
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