国際理解教育学会第23回研究発表大会 会場校 広島経済大学キャンパス |
毎回各分科会で5人ほどの先生方が20分の発表+10分の質疑応答というカタチで発表する。何故か私はいつも2番手である。(笑)私の前に、Y学園のY先生が発表された。Y先生は私にとって特別な方である。アクティビティの世界に導いていただいた(私が初めて前任校で、JICAの高校生セミナーにLily君らと参加した際のファシリテーターで難民問題のアクティビティをしていただいた。昨年暮にJICA関西で同様のアクティビティもしていただいた。12年12月23日付ブログ参照)実践者である。Y先生の今回の発表は、実に奥深い教育論だった。
開発教育(南北問題を主題とする教育)において、単に知識理解だけではなく、「共生可能な地球社会づくりへの参加」という態度形成・行動へと、すなわち「学び」を「行動」へと変えていく「意識変容の学習」についての考察だったのだ。Y先生は、アクティビティによる参加型の「開発教育」の教育実践に携わる中で、そういう問題意識をもとに構想をねっておられるわけだ。
私などは、Y先生の足元にも及ばない。今、ハランベープロジェクトを通じて、生徒の意識変容を起こそうと考えているが、全校規模の一発花火でやるとなると難しい。単なる「導入的な行動」に終わるかもしれない。せめて、プロジェクトの委員の生徒たちとその周囲には…と思う。
実は、今回初めて他の分科会会場にも足を運んだ。いつも自分の分科会を動かないのだが、仙台のI先生の発表を是非聞きたかったのだ。こちらは国際理解教育が育てる「新しい能力」とは何か?というY先生の目指す「意識変容」とオーバーラップする内容だった。とても、ブログで紹介できるような難度の話ではなかったのだが、今、Y先生やI先生といった全国のトップを走っている高校の実践者の先生方が、こういう方向性を極めようとされていることに大いに触発を受けた次第。
広島らしかったのは駅弁だけの弾丸ツア- |
最後に嬉しかった話。T大学大学院の修士課程の学生さんでKさんという方から、前回に引き続き発表を聞いていだいたということをお聞した。アフリカを教えたいとのこと。社会科教育が専門だそうで、ウガンダにも行かれたとか。嬉しい。ほんと嬉しい。疲れた弾丸ツアーだったが、「まだまだ頑張ろう」という気になったのだった。改めて、Kさんに感謝したい。
広島大学、駅から遠いですよね。私も昨年学会で伺いましたが、山陽本線を一駅寝過ごしたら帰ってくるまでに1時間かかりました。
返信削除「アフリカを教えたい」という方、頼もしいですね。
ぜひ、僕らもネットワークに混ぜてください。楽しみにしています。
「学び」を「行動」に。僕も理学療法士の仕事には国際協力もあるんだよ、と言うのは理学療法士を目指す人や理学療法士に伝えて行きたいと考えているのですが、言うだけじゃダメなんだろうと思います。先生が連れて行ってくださったJICAの高校生セミナーなど、大きなインパクトも必要なのかと思います。また先生のお考えや、Y先生・I先生の発表のお話、聞かせて下さい。
返信削除先日はありがとうございました。ブログを見たら、学会のことが書かれ、しかも…驚きました。こちらこそうれしいお言葉ありがとうございます。
返信削除去年は話をすることができなかったので、今年こそは…と意気込んでいました。ですので、少しの時間でしたが、話ができ大変うれしく思っています。
落ち着いたら、改めて連絡させていただきます。よろしくお願いいたします。
荒熊さん、Lily君、kawabeさん、コメントありがとうございます。Lily君のご要望に答えて、Y先生の研究発表内容をまとめてみました。kwabeさん、是非荒熊さんのブログ「赤提灯~俺とアフリカとドラゴンズ」にもアクセスしてみてください。
返信削除