2013年7月2日火曜日

「佳作の人」として生きる。

NHK HPより
昨夜、NHKでサッカー日本代表の本田選手の特集をやっていた。本田選手は、要するに「自分を信じて前へ進め」と言っていたと思う。運動部の生徒たちに見せてやりたいいい番組だった。

一晩経って朝、駅に向かって歩いていると、ふと私は「火宅の人」ならぬ「佳作の人」だなあ、と思ったのだ。(壇一雄の小説に「火宅の人」というのがあるが、法華経の七譬のひとつ、三車火宅の譬から表題をとっている。色恋による家庭炎上の話だ。私の「佳作」はまさに、入選の下の佳作である。単なる語呂合わせにすぎない。)

思えば、小学校のころから体育は苦手だったが、図工・美術は得意だった。通知表はずっと5だった。だが、「歯のポスター」など、私の作品を推薦して応募していただけるのだが、常に「佳作」どまりだった。高校時代、私のある作品がYMCAの目にとまり、東京まで表彰式に行ったことがある。が、それも「佳作」だった。(笑)社会人になってから、某雑誌のショートショートの懸賞に応募したことがある。テーマは「透明人間」。雑誌に私の作品が掲載されたが、これまた「佳作」だった。(笑)いつも、大賞や入選を逃してきた。そういえば、学校の文化祭でも、私のクラスの演劇や製作も渾身の出来だったのに、ついぞ優勝した経験がない。そういう「星」のもとに生まれたのだろうか。

「星」と言えば、私は牡羊座の生まれで、根っからのレーサーらしい。勝ち負けに生きる人生だそうだ。スポーツ選手に向いているという。若いころは、確かにそういう部分もあったけれどちょうど30歳を過ぎた頃に、そういう勝った・負けたに生きることが嫌になった。おそらく私の本質には、そういう部分があるのだろうが、今は常に意識して冥伏(みょうぶく)させている。

他者に認めてもらっていないわけではない、…「佳作」。なかなかいい。私は今振り返ってそう思うのだ。敗北感はない。「佳作」をいただけたということがありがたいではないか。この微妙な自信と謙虚さを持とうする姿勢が、私を「佳作の人」にさせているのかと思ったりする。私は、そういう自分を信じて、残る教師生活を進んでいきたいな、などど考えるのである。そう、そして最後の評価は、本田選手の言うように、もちろん自分で決めるつもりだ。

<昨夜のNHK:信じる力500日の記録>
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0701/index.html

2 件のコメント:

  1. 中村です。2013年7月2日 20:45

    たしかに、STOMPも、プロモーションビデオも、8ミリ映画も「大賞」ではなかったですね。
    でも、僕の中では最高の思い出であり、最高傑作ですよ!!

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  2. そうやね。私もそう思う。(笑)

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