これと同じ時計です |
さて、試験が終わって、昨日時計が壊れた時にいた男子2人が、ドライバーを借りに来た。「直るような気がするので…。」と言う。10分後、実際時計を直してきた。(拍手)「凄いなあ。アイスでもおごるぞ。」というと、「いえ、きっとそういう話にはなりません。」「…?」すると、昨日のもう1人の男子が暗い顔でやってきた。手にしているのは、今朝借りたF先生の時計。「すみません。壊してしまいました。」「ゲッ。えらいこっちゃ。」「うーん、F先生に直接、謝ってこい。自分の責任を全うせい。」…ということになった。
ところが体育館に謝りにった男子は、30分以上全然帰ってこない。どうなったのだろう。体育館に行ってみた。すると体育館のロビーに彼は立っていた。F先生はバレー部の顧問である。普段は好々爺そのもだが、バレー部の指導中は鬼のように怖い。とても「時計を壊しました。」と言いにいける雰囲気ではない。「しゃあないな。責任ある行動を貫くのは大変なことや。」と言うと、「…はい。練習が終わるまで待ってます。」
結局1時間半ほどして、練習の合間にお詫びできたようである。報告にきた男子を抱きしめてやりたい気分だ。手塩にかけて育てるというか、この数日やんちゃな彼と、大きな信頼感みたいなものが育まれたような気がする。…小事が大事。
F先生に私からも改めてお詫びした。私の机上には、再び動き出した時計が置いてある。
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