関西の鉄道いろいろブログさんより |
周囲の乗客もびっくりしたようだ。私は、「車両停止ボタンを」と叫んだのだが、発車寸前だったので、1人のオジサンが運転席をドンドン叩いて運転手に緊急事態を知らせ、電車はストップした。さて、これは『てんかんの発作』だと私は思った。男性は、ぴくぴくとけいれんをおこしている。口からもすこし吐血している。
誰も近くに医療関係者はいないようであった。オジサンが動かそうとしたので、「動かさない方が良いです。」と私は言い、シャツの襟元のボタンをはずした。他のオジサンは「ベルトもゆるめたほうがええやろか。」と聞かれるので、「ええ」と答えた。「だいじょうぶか。」「ここどこかわかるか?」とオジサンたちが聞くので、「あまり話しかけない方がいいです。」と私。1分ほどして、男性は落ち着いたようだ。けいれんはとまった。運転手の連絡で、やがて駅員が来て男性は運びだされたのだった。
後でWEBで確認したが、私のとった指示はほぼ正解だったようだ。てんかんの発作症状もそんなに激しいものではなかった。昔は、舌をかまないように口にハンカチをつめるようになどと習った気がするが、すでに口から少量の血が出ておりすでに遅かったし、嘔吐もなさそうだった。嘔吐しそうなら、横にだけ動かすのが正しかったようだ。いずれにせよ冷静に対処することが重要である。
30年近く教師をしていると、様々な事故や疾病にも関わることになる。「てんかん」もその1つ。昔々、20代前半の時遠足先で激しい「てんかん発作」に遭遇した。隣の組の女生徒がジェットコースターに乗った後突然発作をおこし、他の生徒と共に取り押さえるのに難儀したことがある。凄い力だった。その後、生徒を病院に連れて行き、自宅まで送り届けた記憶がある。それが四条畷駅で、当時「えらい田舎やなあ。」と思ったものだ。今はその四条畷駅を毎日通過している。(笑)
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