e-Edcation より 国立大の合格者 |
ワークショップ①:「学び」を問い直す/なぜ学び、なにを学ぶのか?教育に望むものは?開発途上国で、日本で、一人ひとりの力になる「学び」について改めて考えます。<昼食・休憩>
講演「前へ!前へ!前へ!」~足立区の落ちこぼれがバングラディシュで起こした奇跡。(e-Education代表S氏)
テレビ会議:バングラディシュの高校生と意見交換しよう
ワークショップ②:開発プロジェクトを企画しよう/世界には教育のニーズがありながら困難な条件下にある人々がいます。その状況を理解し、教育開発プロジェクトをつくってみましょう。<夕食・休憩>
この後グループワークが行われ、二日目午前中に発表。(この辺は例年と同様なので割愛したい。)
今回のセミナーのテーマは「教育」であると聞いていた。今回のファシリテーターもS先生である。うーん、資料を読んで、練りに練ったワークショップだと感心した。最初のワークショップ①の詳細な資料がないのでわからないが、おそらくS先生が、今回のセミナーに必要なスタンスを、アイスブレーキング(始めて合う参加者の不安を溶かし、自己紹介させて雰囲気を和ませること)しながら、インプットされたのだと思う。(S先生は絶対、結論を押し付けない。皆の発言をもとにまとめていく。)
その後、実際にバングラディシュで、教育プロジェクトを立ち上げているS氏(W大3回生)の講演とTV会議で、開発途上国における教育の実態と、実際のプロジェクトの苦労話などを実体験するわけだ。
そして、最大の山場が、ワークショップ②である。N国の小学校運営企画、M国の識字教育強化、B国の職業訓練強化という3つのプロジェクトを、それぞれグループに分かれて実際に考え、プレゼンテーションにまでもっていくのである。それぞれには、プロジェクトの目標や大まかな背景が、かなり現実的に示されたペーパーが渡される。しかも、それぞれの国にJOCVとして派遣されていたメンバーがセミナーに参加していて、参加者が質問できる。その上で「夢をかなえるプラン」をいくつも考え、グループ内で絞る。再度JOCVに予想される困難などを聞き、プランを補完する。そしてプレゼンの準備、5分間の発表。自分たちの考えた国と違う2国については、感想を記入し投票を行い、その完成度やユニーク度を競うというものだ。
セミナーのタイトルに冠せられた”実体験”という語彙の意味がよくわかる。バングラディシュの学習プロジェクトとJICAの教育支援の実際のプロジェクトを、経験知として、高校生として出来る限り現実的にプロジェクトを創出することが、”実体験”なのである。
実際に参加できなかった私だが、これまでの経験からどのようなワークショップが行われたか容易に想像することができる。私は、自分の国際理解教育のスタンスとして、出来る限り現実的なワークショップを希求してきた。今回のワークショップは、そういう意味で私好みであるとともに、ファシリテーターS先生とJICAスタッフのこれまでの成果の集大成的な素晴らしいものになったと思われる。U先生の感想にも、その痕跡がありありと読みとれた次第。今回初めて参加した高校もあり、新たな国際理解教育の担い手が育っていくと思われる。それもまた嬉しい。S先生、JICA大阪のスタッフの皆さん、ご苦労様でした。
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