頷き病の発症地 |
さて昨夜、「大阪の雪」などよりに、はるかに心配なWEBニュースを発見した。ウガンダ北部から南スーダンにかけて不思議な子どもの病気(おそらく風土病のようである)が発生しているとのニュースである。食事をすると激しく頷きだすという症状がでるので、「頷き病」と名付けられているらしい。発作は、子供が食べるのをやめるか、寒さを感じなくなると収まるらしく、また未知の食品を食べたとしても発作は生じないという奇病で、寄生虫によるてんかんの一種と推測されているのだが、すでに1000人以上の症例と66人の死亡が確認されているという。また知的障害に陥ることもあるらしい。すでにこの病気に対して研究が始まっているらしいが、一刻も早い解明を切望するところである。
http://www.gizmodo.jp/2012/01/what-is-the-mysterious-nodding-disease-spreading-across-uganda.html
考えてみると、今日補習で話した「万人の万人に対する戦い」というホッブズのアフォリズムは、長らく人類史の中で普遍的な意味合いを持っていたように思う。強弱にかかわらず自己の生存を保障されるという今ではあたりまえのことにたどり着いたのは、この100年くらいのことである。
アフリカでは今なお、上記のような保健・衛生的、経済的・政治的に不条理なホッブズのアフォリズムが存在するところがある。アフリカの持続可能な開発を考え、人間の安全保障政策を進めるというのは、こういう闇に立ち向かうことなのである。
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