京都橘大学 正門 |
早めに到着しプレゼンの準備をするのが礼儀である。すでに文教大学のI先生が準備をされておられた。私のパワーポイントもご自分のPCに入れ込んでいただいた。ご親切にただただ感謝する次第。その後、私の後で発表される千葉のM先生も来られた。しかし、うまくビデオが動かない。I先生はPCの専門家であられるので、テキパキと指示された。結局Window7ではダメだということで、私のVista搭載のPCを使うことになった。助け合って発表に備えたわけである。あの坂道を重たい、重たいと持ってきた意味があったわけだ。(笑)
I先生の発表は、Ipadを使った実践報告だった。デジタル教科書やICTを利用した一斉授業では、生徒が観ているだけで理解できたような気になり、注意が散漫になるとの指摘があるらしい。そこで、一斉学習と個別学習の組み合わせとして、Ipadの活用を実験的にやられてきたという。3~4人のグループ学習をしている様子をビデオで拝見した。なかなか面白そうである。公立高校にいる私としては、正直「問題はカネやな。」と思ったのだった。さて、I先生は、国際理解教育学会が民博と連携して行っているフィールドワークに関わっておられる。アイヌの文化を、このIpadを使って事前学習するという報告もしていただいた。いっぺん顔を出したいな、と思ったのである。(今夏は無理やが…。)
私の発表は、だいたい予定どおりだった。大阪の教師として、全国の先生方にその大阪人のDNAをうまく伝えれたと思う。(研究発表の中身の話ではない。なかなかウケたということである。笑)
最も印象に残ったのは、千葉県立の中高一貫校のM先生の発表である。同じ教員というスタンスだし、開発教育(途上国理解)の実践報告だったからだ。対象は中1・2の総合的な学習のゼミでの実践なのだが、これがなかなか面白い。日本政府役の生徒は、ブータンへのODAを検討する。統計資料等を参考にいろいろ考えるのである。一方、ブータン政府役の生徒は、ブータンの「国民総幸福」という立場で、日本に何をして欲しいかを考えるのである。次の時間で互いが対面したとき、見事な平行線的議論が展開されるわけだ。実際ブータンに行かれたことのあるM先生監修である。私は見事な展開だと思った。日本とブータンでは、価値観が全く違うわけで、シュブランガーの価値観の類型化基準を使ってみるとよくわかる。私も時々使うが、中学生に使うとはよほど優秀なのだと思う。
セネガル・カメレオン |
実は、私のPC、やはり調子が悪く、ビデオがうまくいかなかった。申し訳ない次第である。全ての発表が終わった後、名刺もいただいた。(H高校の名刺を私はまだ持っていない。2学期以降に中学訪問をするらしい。)M先生には、これからも、いろいろと情報交換をさせていただければと思う。
昼食は、奈良のみなさん(ピーター会のM先生、H国際高校のY先生、奈良教育大のN先生)とご一緒した。なんと、わが教え子の奈良教育大1回生のG君が言っていた「WHE(世界遺産教育)の授業」(4月18日ブログ参照)を教えておられるのはN先生で、H国際高校のY先生もこの前、特別講義をされたそうだ。Y先生にG君の提出したコメントまで見せていただいた。(今日のご自分の発表に使っておられたみたいだ。)N先生は、G君の名前をよく覚えていただいていて、熱心に聞いてくれていますよとのことだった。なかなか嬉しいではないか。この世界(国際理解教育)は決して広くない。
疲れたので、午後のプログラムもパスして、帰りは京都市営地下鉄東西線で、京阪三条へ向かった。
椥辻駅(なぎつじ)、御陵駅(みささぎ)、蹴上駅(けあげ)…強く京都を感じる地名だった。
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