2011年5月14日土曜日

失敗国家ランキング

WEBで、アフリカのことを調べていたら、おもしろいHPを見つけた。社会実情データ図録。たまたま「失敗国家ランキング」というのが、引っかかったので見てみた。HPによると、英国エコノミスト誌の記事から作成したらしい。なかなか興味深い記事であった。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1018.html
『これまで当図録では、UNDPの人間開発指数といった概念の明確な指標を除いて、国際競争力指数など複数のデータからなる合成指標のランキングは結果の解釈が恣意的になりがちなので取り上げてこなかった。失敗国家インデックスも同様の欠点があり、これを取り上げているエコノミスト誌自体が「流行の専門用語か、有用なカテゴリーか?「失敗国家」という用語は多くのもつれたあった状況を覆い隠している」という副題をつけていることからもうかがえるように失敗国家概念には批判的である。こうした見方を含めて興味深い例なので取り上げることにした。ここで、「失敗国家」とは、国家が機能しなくなり、内戦や政治の腐敗等によって国民に適切な行政サービスが提供されない国家を指す。』
私も、「失敗国家」というあやふやな概念は好まない。とはいえ、だいたい予想した通りのランキングだった。HDI(人間開発指数)では、マリやブルキナファソ、ニジェールといったところが最下位に近いのだが、他国からの評価という意味では、なんとか頑張っているのかもしれない。少し意外なのが、パキスタンである。パキスタンの評価は、もの凄く複雑多岐にわたっているような気がする。
2年くらい前に、元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの『国をつくる仕事』を読んだ。ムバラク元大統領の項を読んで、”かなりの人物”という気がした。毀誉褒貶の多い人なのかもしれない。パキスタンという国自体も、同じように毀誉褒貶が多いのかも知れない。ちょっと、興味がわいた次第。

ともあれ、このHP、面白い。凄い量のランキングが載っている。これから授業でも使わせてもらおうと思う。

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