『答えのない世界に立ち向かう哲学講義』で、ディスカッションの問題として出されたのは、女子学生とチンパンジーの交配が認められるのはどんな場合か?①女子学生が中絶を前提でチンパンジーとの交配を望む時。②女子学生が中絶を望まずに、その子を育てる目的で交配を望む時。③科学的に観察目的で交配を望む時。(感染症などの問題をクリアしているという前提)
遺伝子改変はどのような場合に許容できるか?という問いもある。①体外受精によって、遺伝子検査をして選別する。②病気予防のための遺伝子操作。③病気治療のための遺伝子操作。④身体的・精神的な能力増強(エンハンスメント)のための遺伝子操作。この中で、④は特に優生学に関わる問題となっている。
クローン人間についてもディスカッションの問題として提起されている。①ユダヤ系のエイブとサラ(非常にに意味深な仮名だ。笑)の息子マイケル(どうせならアイザックにすればいいのに。笑)が、自動車事故にあいエイブは亡くなり、マイケルは植物状態になってしまったった。サラは、マイケルの体細胞からクローンの弟デヴィットを作った。②チャーリーとマドンナの新婚夫婦。チャーリーが事故で脳死状態になってしまい、マドンナはチャーリーの対策帽からクローンを作った。③のび太としづかの夫婦。のび太の無精子症が判明。クローンのび太を作ることに。④ナルシストのミランダは子供が欲しい。しかし男はいらない。そこで、自分のクローンを作ることにした。
…バイオテクノロジーに関わる生命倫理の問題は実に難しい。チンパンジーの話など、同じアメリカにこういう女子学生と福音派の人々が共生している事自体が不思議なくらいである。
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