https://partiallyexamin edlife.com/2017/01/02/ep 155-1-rorty-epistemology/ |
ローティは、アメリカの分析哲学の哲学者である。分析哲学は、イギリスのラッセル、オーストリアのウィトゲンシュタインが有名である。要するに、言語の論理的分析によって哲学的問題の解決を図ろうとするもので、形而上学的な対象を排除するものだ。イギリス経験論の伝統から、英米では分析哲学に移行していったわけだ。ローティーは、「言語論的転回」という分析哲学の方法論の本の編集してデビュー、この語は彼の造語ではないが、一般的になった。それ以前の哲学の意識や認識とは全く違う哲学の出発点として認知され、20世紀の哲学の代名詞のようになった。たしかに、分析哲学に限らず、構造主義にしてもハイデガーにしても結局は言語であり、言語に着目してきたのが特徴であるといえる。
ローティは、この言語的転回に基づいてプラグマティズムを復活させようとした。(ネオプラグマティズム)ちょうど、政治哲学ではロールズの「正義論」が大流行していた。そこで弱者救済の理論のリベラリズムを取り入れ、アメリカの民主主義を強調したプラグマティズムと融合させようとした。資料集の政治思想のページに掲載されているのはそういう理由のようだ。資料集にはこうある。『伝統的な哲学が覆された後に必要な哲学は、伝統的認識論を批判する立場(アイロニー:装われた無知)とともに、現実的にも社会的実践を支える立場(リベラリズム)を兼ね備えるものである。』
…分析哲学のローティをまずエントリーしたのは、最新の現代哲学の状況を俯瞰する必要性からである。
0 件のコメント:
コメントを投稿