2023年1月3日火曜日

信楽焼 タヌキの社会学

大阪に帰ってきてから、教え子の結婚式で東京に出たのと、息子夫婦と信楽に行ったくらいで、通勤で毎日小旅行していたのとは裏腹に、あまり出かけることはなかった。もっぱら、妻と近隣の散策の毎日だった。何度も通る道が多いのだが、妻は、季節の移ろいを農園の野菜や果物で感じていたようである。私にはあまりそういう発見はなかったのだが、ふと、信楽焼のタヌキが多くあるのに気づいた。タヌキを発見すると、ここにも置いてあるという喜びがあって、住宅地を歩くのも楽しくなったのである。

我が自宅近辺は、信楽に比較的近いこともあって(と、言ってもクルマで2時間くらいはかかる)、タヌキが多いようだ。私が社会学部の学生なら、ゼンリンの地図(各町内の地図)を持ってタヌキ・チェックして回りたいくらいだ。(笑)地域的な差異を数値的に示してみたいのだが、なんとなく感覚的には自宅周辺では10%くらいではいかと思う。タヌキを置いているお宅は、比較的古い家というか、年配の方が住まわれているところが多いように感じる。タヌキにも、大小はもちろん、クラシカルなものから、新しいバージョンののものもあって楽しい。(笑)

この信楽焼のタヌキは縁起物だそうであるが、特定の宗教とは関わりがないようだ。1951年に昭和天皇が信楽にご行幸された時、多くのタヌキに日の丸を持たせて歓迎した。天皇は子供の頃からタヌキの置物を集めておられ、歌をよまれた。この事が全国に信楽タヌキの存在が知られるようになったそうだ。

https://table-life.com/columns/post/28348

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