2022年10月4日火曜日

ベルファストの話

https://twitter.com/momusplay/status/1208498972018409472
お気に入りのYou Tubeに「しげ旅」というのがある。今はちょうどヨーロッパをかなり長い間旅していて、イギリスの北アイルランド、ウェールズ、スコットランドと回っている。どっちかというと各地でグルメと酒を楽しむという、およそ私の旅とは対蹠点にあるようなチャンネルなのだが、面白い。https://www.youtube.com/watchv=JDp45rXnnSw&ab_channel=%E3%81%97%E3%81%92%E6%97%85

「世界まちかど地政学」も北アイルランドのベルファストの話が出てくる。北アイルランドといえば、クロムウェルのアイルランド侵略によってアイルランド島が植民地となり、その後ピューリタンとカトリック・アイリッシュの対立で長く続いた地だ。その北アイルランドは、豊かさではアイルランドにかなわなくなっている。(1人あたりのGDPがUKの1.5倍)昔はじゃがいも飢饉やアメリカへの移住などで貧乏な田舎だった(司馬遼の愛蘭土紀行の定義)カトリック国・アイルランドはIT産業や金融で栄えている。連合王国のカントリーである北アイルランドは、造船や航空機産業など重工業が中心で産業構造的には遅れてしまったのではないかと著者は見ている。

アイリッシュはケルト系でゲール語も話すが、そもそもUK自体が民族の混合体。アーサー王はケルト系だし、ドイツ方面から来たアングロサクソン、デンマークのデーン人、フランスから来たノルマン人などが複雑に混血しているのがイギリス人だ。ちなみに今の王室は、ドイツ系で、故エリザベスの夫君・フィリップ殿下はギリシア系である。この辺は単一民族国家・日本にはわかりにくいところ。

ブレグジットによって、EUに加盟しているアイルランドとの国境管理はどうなるのだろうか。北アイルランドの苦悩は続いている。

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